始まりと終わりの3月31日
世界一周へと旅だったのがちょうど2年前。
世界一周の旅を終えたのがちょうど1年前。
いま、私はマレーシアにいます。
「いつか海外に住んでみたい。」昔からそう思ってはいたけれど、出発時にも帰国時にもこんなシナリオは予想もしていませんでした。
必然なのか、偶然なのか・・・
いずれにせよ、自分が歩んだ全ての道のりがあったからこその「今」なんです。
3月31日は、始まりで、そして、終わりで、さらに、始まりの記念日。
大好きな常夏の太陽を浴びて、元気いっぱいの笑顔に囲まれて、うま辛いごはんをたらふく食べて・・・
今、とっても幸せです!
自分とコトバの関係
さてさて、旅をしていた時にも、現在にも、私にとって欠かせないものがあります。
【コトバ】
世界を周りながら、いろんな言語に挑戦し、ときどき日本語を教えてみたり。
そして現在は、マレーシアの中等学校で日本語を授業という形で教えています。
コトバを学ぶのも教えるのも大好きです!
学習言語:英語・スペイン語・マレー語
かじり言語:タイ語、ベトナム語、ヒンディー語、ポルトガル語、ヒンバ語…とにかくいっぱい!
自分の世界観を広くしてくれる【コトバ】への探求心は募るばかり。
コトバが繋いでくれる笑顔や絆は私の宝物です。
ただいま、マレーシアにいることによってマレー語に勤しむ日々ですが、今回は『旅』に焦点を当てて【コトバ】への想いを綴ってみようと思います。
旅において英語力は必要か?
旅人が気にするポイントの一つじゃないでしょうか?
YES!
・・・と断言したいんですが、はっきり言いきれません。
なぜなら英語が通じない国があるからです。本当に通じてないのか、頑なに話したくないのか分からないけれど。
特に中南米!逆に言えば、中南米を旅する際にスペイン語が話せるなら英語の出番はぶっちゃけあまりないです。現地人がスペイン語を話すのはもちろん、旅人でさえもスペイン語を話すから。
中南米を旅する世界各国の旅人の多くはスペイン語を勉強します。中南米の皆さんがとにかく英語を話してくれないので、郷に従う必要があるのです。
それゆえ、他の地域では英語である旅人間の会話でさえも、スペイン語になってしまうことが多々あるというわけ。
私も中南米を旅するにあたって過去に学んだ弱小スペイン語力では不安だったので、4週間グアテマラで語学学校に通いました。
おかげで、それなりに会話できるようになり、たくさんのAmor(恋人)ができました。(笑)
・・・すみません、話を戻しますね。
旅をする国にもよりますが、もちろん英語を話せるにこしたことはありません。
ほとんどの国で、観光客が行きそうな主要な場所では英語が通じます。観光地でのインフォメーションやガイドの多くは英語を使うでしょう。
それによって、情報を収集したり、新たな知識を得たり。
また、宿で出会う様々な国から来た旅行者とは基本的に英語でコミュニケーションをとるでしょう。
それによって、情報交換したり、飲みに行ったり。
その他にも、様々なシュチエーションで英語は必要になります。
空港、国境、警察、病院、電話予約・・・etc。実際に私が「英語使えて良かったぁ~。」って思った場面です。
英語のレベルはいかほど?
上手じゃなくてもいいんです。
私なんて頭で文構造を整理してから話しちゃうタイプだし、聞き返すことも多いし、会話にタイムラグが生じることもあります。
中学校のとき英語が苦手すぎて丸暗記しかしなかったし、高校生のときは受験英語しかしなかったし、大学生になったら英語を回避するためスペイン語の授業しかとらなかったし・・・
大学3年のときに英語の必要性を強く感じて勉強しなおした遅咲きパターンなので、上手じゃありません。
それでも、世界中の人と仲良くなりたいとの想いで、学校や受験のためじゃない自分のための英語を学び続けています。
今なら十分にコミュニケーションをとることができます。冗談言ったり、笑いをとることだってできます。
その自信があったからこそ、旅に出る勇気を得ました。そして、旅を楽しむことができました。
「英語を話せなくても旅にはいけるっしょ~!」
旅のスタイルによっては、YES。
だけど、ツアーじゃない一人旅なら、NOT YES。
一人旅なんて、自己責任と自己解決の連発です。
何かがあった時、いつも誰かが助けてくれるわけじゃない。
頼れるのは自分だけなんです。自分を伝えられるのは自分だけなんです。
じゃぁどうするの?
自分に絶望しないだけの英語力を持って旅をすべきだと思います。
それは結果として、知見を得ること、視野が広がること、危険を回避できることになるから。そして、貴重な経験とかけがえのない友を得ることができるから。
結局、旅にコトバは必要なの?
YES!YES、YES!!
これは声を大にしてYESと言いたい!!
ただ、私が強調したいのは流暢さじゃないんです。その土地の言語を知って、使ってみるという観点です。
コトバが自分の世界を広げてくれるんです。笑顔をつないでくれるんです。
英語は世界共通語として、とても役に立つツールです。しかしながら、世界中に何千語とある言語の中のたった一つ。
英語が理解出来たら、世界中の多くのことを知ることができるのは事実。
だけど、英語ではなくそれぞれのコトバでしか表現できない、伝えられない、知ることができないことってたくさんあるはずです。
日本語だってそう。日本語の柔らかさや、日本独特の情緒は日本語でしか伝えられないんです。他の言語に翻訳できない言葉なんてたくさんあります。
他の言語にも絶対にそういう言葉がたくさんあるって信じています。
コトバというものは、それぞれの人々の、民族の、国々の文化と歴史の象徴だと私は考えています。
たった一言、例えば「こんにちは」と言うだけで、相手の表情が変わります。
とても優しく、温かく、柔らかい表情です。
「Hello」って言われるより、カタコトでも「こんにちは。」と言ってくれれば、つい顔がほころぶのと同じこと。
その笑顔って、そのコトバじゃなきゃ見られないでしょう?
だから私はコトバというものを大切にしたいし、尊重すべきだって思うんです。
あいさつだけでも、一言だけでも、訪れた土地のコトバを話してみてほしいです。
きっと素敵な笑顔に出逢えて、きっとその場所に素敵な思い出ができるから。
旅がくれたコトバの魅力
今、マレーシアで日本人として日本語を教えられている環境を本当に誇りに感じています。そして、自らもマレー語、英語、中国語に触れて学べる環境にあることを心から嬉しく思います。
私がマレー語を勉強しているのは、生活に必要だからという理由だけじゃありません。
まだ赤ちゃんレベルの簡単な会話しかできないけれど、マレーシアの方々は満面の笑みで褒めまくってくれます。
私はその笑顔が見たくて。彼らの心にもっと近づきたくて、マレー語を学んでいます。
日本語を含むそれぞれの国のコトバの素晴らしさに気付けたのも、世界中のたくさんのコトバに触れた1年間の旅があったからこそ。
そんな最高の道しるべをくれた旅の記念日である3月31日は、自分の原点ともいえる特別で大切な日。
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