タマンヌガラって?
〔タマン=公園〕+〔ヌガラ=国〕=国立公園のことです。
マレーシア着任当初、タマンヌガラが固有名詞だと思っていた私は「タマンヌガラに行きたい!」と学校の先生たちに話していました。
すると毎度のごとく「・・・どこの?」と聞き返す先生方の反応にいつも疑問を抱いていました。
そりゃそうだ、国立公園なんてたくさんあるわな。
私が指しているのはパハン州&トレンガヌ州&クランタン州にまたがっている、あのタマンヌガラのことです。
1億3千年もの歴史を持つ世界最古とも称される巨大ジャングル、あのタマンヌガラのことです。
タマンヌガラを知ったのは、大好きな旅人の旅行記がきっかけでした。
沢木耕太郎氏でも高橋歩氏でもありません。ヘタレバックパッカー代表さくら剛氏です。
彼のタマンヌガラ記事を読んで、猛烈にジャングルに飛び込みたくなったのが若かりし女子大生だったころ。
バックパッカーデビューをした東南アジア周遊では諸事情により泣く泣くスキップしたジャングル探検。
しかし、マレーシアに住むようになった今、地図を見るたびにタマンヌガラが放つ圧倒的な存在感を無視することは出来なくなったのです。
・・・ってことで行ってきました!
タマンヌガラの行き方
電車やローカルバスを乗り継いだりという挑戦者的な方法もあるとは思います。
ただ、旅人意欲下降中の横着な私は旅行会社の交通(バス+ボート)&宿がセットになっているパックを選びました。
NKSトラベルの2泊3日のFree&Easyプラン190RM[税別]。
08:30:クアラルンプールをバスで出発。3時間ほどバスに揺られて山道を進みます。
12:30:クアラテンベリンという町に到着。会社のオフィスでバウチャー受け取ったり、ツアー申し込んだり、ランチ食べたりします。
14:00:町からバスでボート乗り場へ移動し、パーミッションを受け取ります。
パーミッション不携帯だったら罰金1000RM(28000円)だって!ひぇ~
この川の先に憧れのジャングルが!
ボートで川上り
このボートで3時間川上りです!
とっても楽しい景色。
とっても楽しい景色・・・
牛が水浴び中!
珍獣!!・・・と思ったら原住民の方でした。
時折、集落や現地の人々を見かけます。川の両サイドすべてが密林だという思い込みは撤回。
途中エンジンが止まって動かなくなるというマンガみたいな典型的ハプニング発生。
乾期真っ只中の現在、圧倒的に水位が下がっているので船の運航はなかなか困難なよう。それに加えて相当な暑さ。エンジン燃え尽きましたかね・・・
船乗り兄ちゃんが頑張って修理中。
ちっとも直らないので、乗客はそれぞれ川に入ったり、水浴びしたり、本読んだり、昼寝したり・・・みんなマイペースなのんびり屋さんで良かった。
結局40分くらい待ったものの、船は直らず別の船が迎えに来てくれました。
公園対岸の小さな町
18:00:こんな傾いた家が見えたらクアラタハンの町に到着です。
指定された宿にチェックインしたら、夜ごはん探し!
探すっていうほど広い町ではないうえ、19:00の時点で開いてる店がほとんどない。
かろうじて開いてそうな店でやや強引にナシゴレン作ってもらった。
レモンティーと合わせて10RM(280円)。ちょい高い。
ナイトウォーキング
20:30:夜のジャングル探検に行くためツアー25RM(700円)に参加。
クアラテンベリンのオフィスで予約しておいたのです。個人で行って暗闇の中で遭難するのはイヤだもの。
町から小舟に乗って、ついに対岸の公園内に潜入。
着くや否や、目に飛び込んできたのはまさかの・・・!
バク!バクです、あの夢を食うやつ!夢じゃなくてスイカ食ってる!!
スイカ・・・?
明らかにジャングルになさそうな食べ物だ。飼い慣らされてる感。しかも触らせてもらえるし。背景はオシャレなレストランだし。
「違う、違うんだ。もっとこう野性的なワイルドなやつが見たいんだ!」と、心の中でガイドに訴え、ジャングルの奥へと進む。
ひときわ明るく感じる月光。
最初に登場したのは・・・ゲジゲジ?全然かわいくもないし、うれしくもない。
ブンブンと呼ばれる観察小屋で動物を探すも収穫なし。
唯一見つけたのは葉っぱの裏に隠れてかろうじて見えるフナムシ。うーん、やっぱうれしくないなぁ。
「動いちゃいけない、声を出しちゃいけない。」とガイドが立ち止まって小声で言いました。地面を見ると、小さな穴がありました。
ガイドはブラックライトで穴を照らし、木の枝をチラつかせています。
すると、ブラックライトに照らし出されて見えたのは・・・ハサミ。
カニ?いや、まさかね。
さらにガイドが木の枝をチロチロ動かすと、姿を現したのは・・・けっこう立派なサソリでした。あまりに一瞬だったので写真撮れなかった~。
他には、見上げると木の枝にヘビがいたり、
全然テンション上がらない蛾がいたり。
もっと蚊とかヒルとか謎の虫とかたくさんいるのかなぁと思ったけど、そんなことはなかったです。驚いたことといえば、夜なのにひたすら暑かったこと。
帰り際、ガイドによって寝かしつけられたバクちゃん。
ペット?・・・野生要素ゼロ。
イメージしていた理想のジャングル像とちょっとズレが生じたようです。
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