卒業式のタイミング
以前にもチラっとご紹介しましたが、マレーシアの学校制度は日本とは違っています。
中等学校は5年制で、日本でいうと中学生~高校2年生(13歳~17歳)の生徒たちが所属しています。
新学期は1月。現在4月2日。
このタイミングで卒業式?空白の3か月は何?・・・って疑問ですよね。
5年生の12月には、人生を左右するほどのSPMという最重要試験があります。日本のように大学ごとに試験を受けるのではなく、SPMの結果に基づいて進路を決めることになるのです。
SPMの結果が出る頃には既に新学期が始まって後輩たちは進級するので、実質的な卒業は12月末なんだけど、進路の決まったこの時期に正式な卒業として式典をするというわけです。
それぞれ進学先が決まった今、多くの生徒がこれから晴れて大学生になります!
在学生が劇的変貌!
卒業式を華やかに彩るのは後輩たちです。普段の制服姿を見慣れているので、豪華な衣装や化粧が加わった姿のギャップに驚きます。みんな、急に大人っぽくなっちゃった。
センターを張るのは現生徒会長です。
もともと美人さんだけど、今日はとりわけ美人になった5年生の女の子。
音楽でも盛り上げますよ。
めちゃくちゃカワイイ!
生徒たちだけじゃありません。先生たちだって気合入ってます!
この日のために特別にあしらえたバジュクロン。もちろん私も着用しました!
先生や生徒たちからCantik(綺麗)って言ってもらって、調子こいてました。
いよいよ卒業式のスタート
さて、校長先生や教頭先生、PTAの皆様が入場したら開式です。
卒業式といえば、なが~いありがた~い校長先生のスピーチですよね。大人になって振り返ってみると、申し訳ないほど全然記憶に残ってないんだよね。
写真を撮り回りたい私は、ホール内には座らず、外でチョロチョロしてました。なので、お偉いさん方のスピーチがどれだけ長く素晴らしかったのかは把握できず。
その間、私は何をしていたのかというと・・・
メンズに囲まれてニヤついてました。(笑)
伝統的な舞踊のチームです。いつもヤンチャな彼らですが、今日はお上品に見えます。中身は変わらないけど…
こちら5年生の女の子チーム。めちゃくちゃ綺麗でうっとりしちゃった。
式典後のようなテンションで写真を撮りまくっていますが、中ではとても厳かに式典が進行中でございます。
主賓方のスピーチが終わったようです!出番が来たようです!
か、かっこいいじゃないか・・・
座ったままの珍しい舞踊。ピンクとグリーンの子がメインで歌って、バックの子たちが手拍子や掛け声で盛り上げます。
ピンクの彼、なんか面白いことを言っていたようだけど、マレー語が分からず笑えなかった・・・くそー!
この後には英語のコーラルスピーキングのチームが発表をしていました。
卒業証書授与
やっとですよ、卒業式のメインですよ。卒業証書の受け取りです。
一人一人名前を呼ばれて感動の瞬間のやつです。
・・・っと、その前に。
ホールの中には卒業生、保護者、先生達、そしていつもと違って大人しい在校生。
コーラルスピーキングが終わると、在校生たちが外に並び始めました。
卒業式は卒業生だけのためじゃないようです。
成績優秀な各学年の在校生の表彰がありました。けっこうな人数なので、けっこうな時間がかかります。
それが終わって、本当にやっとこさの卒業生の出番です。
とりわけ優秀な成績を収めた彼女。学校だけでなく政府機関である教育省からも表彰されたスーパー生徒。
思春期真っ只中の5年間をみっちり寮生活で過ごした学校はとりわけ思い出深いことでしょう。
人生の節目、新たなスタート。キラッキラの笑顔が眩しいです!
日本のように感動の涙を流す人は一人もいません。
4時間に及ぶ式典が終了!
学校っていいな。教師っていいな。
成長を見守り続けた生徒たちを送り出すのは寂しいだろうけど、大人になった彼らの「ただいま!」を包み込める「おかえり!」の場所を先生たちはいつでも用意しているんだろうね。
なんか感動しちゃった。
今、授業で日本語を教えている1年生~4年生。彼らが卒業して学校生活を振り返った時、私がみんなの思い出の一部になれるよう毎日を大切に過ごしていこっと。
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