〈2014.10.12 ブルガリア・ソフィア〉
泣きたくなった。
なぜこんなにも冷たいのか。
なぜこんなにも霞んでいるのか。
トルコからバスで10時間。世界が変わった。
朝もやで霞んで前方が良く見えない。
息が白い。
涙が出るほど寒いブルガリアの首都ソフィア。
ヨーグルトと琴欧州のイメージしかないEU最貧国と言われるこの国を詳しく知るために、ブルガリア人夫婦宅でカウチサーフィン。
バスターミナルから指定された番号の路線バスを探す。
バスの乗り方なんて分からないので立ち尽くしていると、おこずかい稼ぎと思わしきオヤジが登場し、バスの買い方を教えてくれる。
こういう場面では恩を仇で返すタイプだが、1BGN(70円)あげた。彼の不満そうな視線は見ないようにした。
バスの運ちゃんに「ココで降りたいのアタシ!ココで降りるんだからね!」と猛烈アピールし、無事に目的の停留所に到着。
しかし、マンションが密集していて頭を抱える。ちょっとダークで危険な香りにビビリながらも自力でホスト宅に辿り着いた。
よくできました!
悟った。
彼らは富裕層だ。
周囲と別格のマンション。とても広いお部屋。お金持ちが飼うタイプの犬。食のこだわり。
室内は日本旅行した際に買った日本グッズがチラホラ。
「日本は私たちのセカンドカントリーさ!」
うん、間違いない。
すると、窓の外を見ながら奥さんのネリーが言った。
「来る途中、馬車を見なかった?あのね、向こうに見える小さな家々が見えるかしら?あれがジプシーがいるエリアよ。彼らに近づいちゃだめよ。悪いことばかりして、ろくでもないんだから。」
ジプシーといえば、放浪民で独自の文化を持って逞しく生きるちょっぴりカッコイイ存在という認識がある。
もちろん、ジプシーはヨーロッパ諸国で習性や治安の面で毛嫌いされていることは知っている。
しかし、ここまで絶対的な否定から入ってくると思わなかった。ヨーロッパに入った実感。
自分の国を誇りに思うが故、治安を脅かし国を持たず我が物顔で母国に居座るジプシーが許せないんだろうな。
「ソフィアは全然つまらない場所だよ!」と全力でソフィア否定をする彼らですが、とりあえず街を見てみようとお出かけすることにした。
あー。ヨーロッパっぽいなぁ。という印象。
整備された道の両端にはシャレたテラス併設のレストランやカフェ。
そんなシャレオツ感よりも興味をそそるものを発見。
行列のスキマから見えたのは?
お?!
超巨大ピザ!2.5BGN(175円)
う、うめぇ。
あちこち見どころの無いというソフィアを楽しむ努力をした。
官公庁らしき建物。
清潔で公園が多くて過ごしやすい街だと思う。
まぁ、首都機能を持つ場所にしては勢いが感じられないかな。
乗り合いバスに乗って帰宅。
お。
おぉ。
夜はパーティです♪
毎日の食事は厳選素材。野菜も乳も調味料も。
コメント