チャイニーズニューイヤーって?
いわゆる旧正月、春節とも言われる中華系のお正月。旧暦に基づくので毎年日程が変わります。
今年、2016年は2月8日。しかし、この日はあくまで初日であって、正確には15日間続き、その中でもハイライトが8日目らしいです!
その旧正月によって、学校は2月6日~2月13日までお休み。
嬉しいはずの長期休暇ですが、マレーシアに来た直後で、当然予定なんて立てていませんでした。誰もいない学校で餓死しそうなところ、幸いにも私のパートナー先生が中華系ということもあり、実家にお邪魔させて頂くことになりました!
クアラルンプールは祭ムード!
祭はやっぱり盛大でなくっちゃ!
KL市内を歩けばあちこちお正月のデコレーション。ワクワクしちゃう。
まるで中国に来たかのようです。(行ったことないけど)
どこを見ても縁起の良い赤!金色!!中華系の皆さんはお買い物に大忙し。
大晦日の過ごし方
2月7日、いよいよ翌日が新年です!
日本人的には1月1日に新年迎えちゃったもんだから、なんだか違和感。
家族みんな集まって豪華ディナー。フルコースの最初を飾るのは色とりどりのサラダ。
「食べるよー!」ってなったら、みんな長い箸を持ち、立ち上がった。
すると一斉に具材を掴み、高く持ち上げ、混ぜるわ混ぜる!!高ければ高いほど縁起が良く福を呼ぶらしい。
あんなに綺麗だったのに、見た目グッチャグチャ。でも味はバツグンです。
まさかのマレーシアで人生初のフカヒレ。
次々と登場する贅沢料理に感動です。
おいしすぎます!年越しそばよりコッチの方がイイ!
意外に味気ない正月当日
Happy New Year!!!!!Yeaaaaahhh!!!!
・・・って感じじゃなかった。意外に。
あちこちで爆竹や花火の音が聞こえるんだけど、先生宅では豪華ディナーの後はそれぞれ自由に過ごし、一応日付が変わった時に「オメデトー!」って軽いノリでいう程度でした。
しかも、当日はみんな朝からお仕事に出かちゃって家にいないという・・・お土産屋さんをいくつかやっているそうで、駆り出された模様。
中国本土や台湾だってもちろん旧正月の休暇中。お客さんがたくさん来る稼ぎ時だもんね。
中華系の祭りといえば・・・!
コレでしょー!
日本の獅子舞より断然好きです。日本の獅子舞コワいんだもの。
KLのチャイナタウンにあるお寺の前で演舞の準備をしているのを発見し、長い間スタンばって良い場所確保。
獅子の中に入っているのは、あどけない少年たち。
しかし、カッコイイ。
始まる頃には周囲は観客で溢れていました。
見た目フワフワしてて可愛いのに、パフォーマンスはダイナミック。
豪快なジャンプや2本足立ちも素敵だけど、パチパチ目を瞬きさせるところが愛らしい。芸が細かいです。
中華系ではミカンが縁起物。獅子の口からミカンが観客へ投げられます。その時はキャッチできなかったけど、後で近くに来て口からコロッと出してくれました。
なんだか運気が上がった気分。いいことありそっ♪
いよいよハイライトの8日目
8日目は2月15日、学校の授業は始まっています。
14日の月曜日の夜中に学校を出て、イベントが終わればソッコーで学校に戻って、15日の火曜は通常授業という弾丸スケジュール。そうまでしても家族集まってお祝いすべき重要な日なんですね!
前回お邪魔した時には見なかった豪華な飾りを発見!
庭に先ほどの飾りをセッティング中。
ご馳走もいーーっぱい!
おや?
オマエさんは、まさか・・・?
ブ、ブーちゃん!!ブタの丸焼きだ!!
こんなのムスリムが見たら気絶しちゃうよ。
豚を全力拒否するマレー系と溺愛する中華系・・・こんな正反対な民族が共存してるって本当に興味深い。
0時が回り、15日になるといよいよ始まりました。お線香みたいなのを持ってお祈り。
家内安全、子孫繁栄、商売繁盛・・・って感じでしょうか。
ド派手すぎる祝い方
一通りお祈りを終えると、それぞれ飲み物を飲んだり、おしゃべりしたり。
おや?なんか準備しているようだ。
・・・これって、まさか。
ババババババババババーーーーーー!!!!!
ひえぇぇぇ~。耳が死んじゃう~~。
音が凄まじいだけならまだしも、弾けた爆竹の破片が飛んできて身体にぶち当たってくるのが本気で危険。かなり痛いし!
ふぅ。
・・・・
・・・・
ババババババババババーーーーーー!!!!!
えぇぇぇ!2回もすんの?!
・・・って驚いているうちにまさかの3回目。
しかも、最後は竿みたいなんに吊るしての至近距離。なんつー激しさだ。
でも、静かになるとちょっぴり寂しくなった。
・・・
いいえ、前言撤回します。全然寂しくありません。
続きましては、
花火!!
けっこう立派なやつ!!
こんな間近で、しかも住宅街で、真上を見上げた花火なんて初めてです。小さな町の花火大会と言われても納得できる規模です。
恐るべし中華系正月。日本のまったりダラダラ正月とは大違いだ。
アツすぎるハイライト中のハイライト
爆竹と花火がひと段落したと思ったら、またまたみんなが忙しない。
綺麗に飾られていたデコレーションたちがみるみるうちに崩れ去り、表の道路へ出されて行くではないですか。数も多くて大変そうなので、とりあえず手伝ってみる。
すると、その周りに綺麗な紙をばら撒き始めた。
こんな金ピカのお高そうな紙なのに・・・
お。完成したようです。
なんだかアーティスティック!!
すると、さっきと同様にお線香を手にして、家族単位で奇抜な芸術作品の周りを歩きます。
お祈りをしながら、クルクルクル~。私もクルクルやらせてもらいました。
ん?
おぉぉぉ?!ファイヤーーー!!!
あつっ!あぁぁぁっっっつ!!!
けっこうな距離を保って見ていたんだけど、勢いが増すとかなり距離をとらないと皮膚が溶けそうです。
うん千~うん万リンギットするというお正月飾り。一夜の夢、いや、灰と化す・・・
紙でできたお金や服などの色々な日用品を燃やすことは、神様への献上や先祖供養を意味するらしい。
もったいないなんて思っちゃいけないけど、モッタイナイ!
待ちに待ったお食事タイム
これで、一連の儀式が終了!!お待ちかねのお食事ターイム!
やはり一番人気はメインディッシュのブーちゃん。みんな待ちきれずに行列作っちゃうほど。
お味は興奮してうまくしゃべれなくなるくらい美味しすぎて感動しました!
帰りの車の中でも「豚めっちゃウマかったぁぁ~」としつこいくらい余韻に浸っていたほどです。
とにかくド派手で豪快で驚きっぱなしだったんですが、「昔に比べるとかなり規模は小さくなった」と先生は言う。
それでも、家族や友達が集まって賑やかな笑顔が溢れる日であることは変わりないんだろう。カタチや規模が変わってしまっても、昔からの伝統や思想が引き継がれていることに価値があるって思います。
こんな素晴らしく貴重な体験をさせてもらって、謝謝です!
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