生贄を神に捧げる犠牲祭!

マレーシアのこと

バックパッカー復活!

最後のスクールホリデー。
9/10~9/18は、『ハリラヤ・ハジ』のため生徒たちはBalik Kampung[帰省]!!

ってことで、誰もいない学校にいたら餓死しちゃうので、相棒のバックパックを背負って学校脱出!

今回選んだ地は、厳格なムスリムが多いという東海岸トレンガヌ&クランタン。

レダン島、カパス島にプルフンティアン島・・・
美しきビーチが楽しめる島が多い場所でもあります!

だがしかし、水着なんて持って来ておりません。
浮かれたタンクトップ&ショートパンツなんてありえません。

私の目的はローカルなムスリム体験!

ムスリムの神聖な儀式

一人旅といえども、私の旅スタイルは現地ドップリ型。

Couchsurfingで知り合ったハミダちゃんのお家へ行くことにしました。
「セレモニーに参加しなよ!一緒にお祝いしよう!」と言ってくれたからです。

クアラルンプールから夜行バスに乗り、トレンガヌ・パカという小さな町に辿り着きました。
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盛大かつ華やかに祝った【ハリラヤ・プアサ】に対するもう一つのハリラヤ【ハリラヤ・ハジ】、別の名を『聖地メッカ巡礼祭』または『犠牲祭』という。

メッカ巡礼日(2016年は9月12日)にイスラム圏各地では牛やヤギなどの家畜を生贄として神に捧げ、お祝いをするというのです。

このご時世に生贄って・・・

「生きた牛の首を切断して、その後は地域のみんなで一緒に食べるんだよ。」

ふむふむ。それはすごいな。
ぜひ見てみたい!

間近で見た衝撃の光景

当日の朝、ハミダと家族の皆様はモスクでお祈りしている間、私はおばあちゃん家で子どもたちと待機。

モスクの前には・・・これから天へ召される牛さんたち。
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儀式を始めるべく牛さんを縛るわけですが、暴れるのなんのって!
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牛さんはこれから自分の身に起こることをちゃんと分かっています。最期の必死の抵抗は男性大勢でも苦戦です。
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はい。出来上がり。
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最近は認知度も広がってきたので説明は不要かと思いますが、イスラム教徒が口にできるものは≪ハラル≫だけです。

豚肉ダメ!
お酒ダメ!
それだけでなく、ハラルでないものは全て≪ハラム≫といって全部ダメ!なのです。

豚肉以外のお肉であっても、イスラム教徒が定められた方法によって屠畜しなければハラルにはならないのです。

つまり、イスラム教徒がアッラーの名を唱えながら家畜の喉を一気に切断するってルール。

牛を固定したら、地面に穴を掘ります。
その穴の上に牛の首を固定し、アッラーの名を唱えます。
そして、一気に切断!
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穴に大量の血が流れ込みます。牛の悲痛な鳴き声が響きます。

完全に首が切断されていても、しばらくは動いているんだよね。
これが生命力なんだな。

屠畜なんて初めて見た。
気持ち悪いとか怖いとかいう感情は一切無くて、とても厳かで神秘的で・・・

ただただ感動で、目が離せなかった。

命と引き換えの食

儀式が終われば、天へ召された牛さんたちの身体は食べ物へと変わります。
綺麗に皮を剥いで、牛肉の完成!
(*写真は控えます・・・)

みんなでMakan Time !!(食事タイム)

・・・なんですが、イスラム教徒じゃない私。
みんなと一緒に食べられないんです(´;ω;`)

みんなから「ごめんね・・・」と言われ、鶏肉を食べる私。

全然いいんです!
こんな神聖な場面に立ち会えただけで大満足なんです!!

この後は親戚のお家巡りをし、ハミダの友達の家にも連れて行ってもらいました。
もちろん、ずっと食べてますよ。

鶏肉ばっかりね!

この鶏肉だって、イスラム教徒の方の手によるハラル肉。
感謝していただきます。

トレンガヌ方言分からんけど、みんな穏やかで優しい人ばかり。img_20160912_170310
素晴らしい経験を得ることが出来ました。

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