果たしてラマダンはツラいのか?

マレーシアのこと

イスラム暦9番目の月

イスラム教徒ではない人々でも間違いなく知っている有名なアレです。

ラマダン。
断食月です。

太陽が昇ってから沈むまで食べ物はおろか水分すら取ってはいけないという、しんどすぎるムスリム義務です。

ラマダン期間は、断食以外にも“怒っちゃダメ””貧しい人に恵みましょう”などのルールもあります。

2016年は6月6日~7月5日の30日間。
・・・そうです、ただいまラマダン真っ只中!

息してるだけでも暑いこのマレーシアで水分とっちゃダメなんて大変!
これが30日間も続くなんて大変!

そう思ってました。

学校でのラマダンはいかに?

正直に言わせてもらいます。

・・・・めっちゃ退屈っす!

約97%がマレー系の我が校。マレー系は全員ムスリム。

つまり、学内のほぼ全員が断食をしているわけです。
それゆえ、授業は通常通りあるものの、食堂休業、課外活動無し、体力使う活動不可。

生徒たちは、早朝4時にお祈りして日の出前に朝食を食べます。
だから、授業中めっちゃ眠そうなんですわ。

発話練習させるのも喉が渇くだろうし申し訳ない気持ちになる。

お昼は中華系やインド系の先生は外へごはんを食べに行くので、便乗しているのですが、これまた申し訳ない気持ちになる。

異教徒はもちろん断食をする必要ないし、生徒たちも十何年来の習慣だから後ろめたく思う必要はないんだけどね。

ただ、非ムスリムにとってこの状況・・・つまんない!
変わらず学校内にいるのに、授業以外で生徒たちと話はおろか会う機会すら激減したんだもの。

私ですら退屈に思うくらいだから、非ムスリムの生徒たちはもっと退屈だろうなぁ。

しかし夜は特別!

陽が沈めば、イフタール!断食明けのディナーです!

通常は6:30~7:00の間が夕食タイムですが、ラマダン時期は食堂に全員集合して、お祈りして、7:25頃に放送が流れて、やっとこさ食事が出来るんです。

食堂に全校生徒が揃って食事する様子は、とっても厳かで、なんだか立ち入っちゃいけないような雰囲気。

ビビりでヘタレな私は圧倒されてうろたえました・・・

大変だというイメージが先行しちゃってるラマダンですが、ムスリムの皆様は、この断食明けの食事が楽しみで思いのほかエンジョイしているそうです。

この期間にしか登場しないバザール。
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夕方になれば、どんどんテントが登場し、ガンガン人が増え、ワイワイお買い物を楽しむんです!

だいたい17:00~19:00に食べ物を調達して、イフタールのスタート前に家に帰ってスタンバイするのが通常の流れです。
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いくら出来立てが美味しそうでもガマンガマン!
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1日分の食事を夜にするわけですから、この30日間でおデブになる人が続出!!

ごはんでげんき♪

ある日、「ありささん家に行きたい!」と言い出した4年生の女の子がいました。

「おー、ええよ!」って軽いノリで答えたら。

「わたしも!」「わたしも!」とわらわら増えて、結局Aクラスの女子全員が家に来ることに。

約束の日、19:00に家に来るという言葉を信じずに待っていると・・・

やはり遅れてチラホラ。さらにチラホラ。

まさかのBクラス女子も参入し、17人もの生徒が遊びに来てくれました。
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一人で住むには無駄に広い我が家に初めて感謝したよ。

イフタールの合図とともに素早く食事をする彼女たちにあっけにとられながらも、久々に元気なみんなの姿を見られて嬉しくなりました!
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みんなで食べると楽しいね!!

だけど、生徒たちは忙しいんです・・・

通常月なら自習時間に充てられている夕食後の時間さえも、宗教漬け。
食事を終えたら、ゆっくりする間もなく、夜のお祈りへと去って行きました。

ラマダン・カリーム!

『ラマダン・カリーム』は「ラマダンおめでとう!」の挨拶です。

食べ物に感謝する、禁欲によって忍耐力をつける、神への信仰心を高める・・・

ラマダンという月には色々な想いが込められています。
ただの苦行かと思っていた私が愚かすぎました。ごめんなさい。

ムスリムの気持ちを感じようと1日フル断食やってみました。
素人にはキツすぎました。1日でギブです。ごめんなさい。

義務とはいえ、30日間も続けてるんだもんな。
改めてムスリムってすげぇなと感心しました。

みんなは既にハリラヤモード!
ハリラヤプアサは断食明けを祝う1年のビッグイベントです!
そのハリラヤプアサを迎えるためにも、ラマダンは大切な期間なんですね。

学校でも、町でも、ウキウキルンルン感が伝わってきます(*´ω`*)
なので、私もウキウキルンルンしています(*´ω`*)

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