〈2014.09.30 アルメニア・エレバン→ジョージア・トビリシ〉
ホームステイに馴染んで、うっかり旅人気分を失ってしまったが時間は有限。
前に進まなきゃ。
アルメニアとトルコは喧嘩中なので、トルコに入国するためジョージア(グルジア)を経由して向かうことにする。
この国もアルメニア同様に旧ソ連構成国のひとつ。
日本に馴染みのある(この国自体馴染みがないけど…)、”グルジア”という呼び名はロシア語であるため、もはや一般的ではない。
2009年から「ジョージアって呼んで!」ってお願いしてるのに、なかなか「ジョージア」って呼んでくれない日本にはプンプンしてたと思う。
そんな日本ですが、2015年になってようやく公式に認めたので、みんな「ジョージア」って言ってあげてね。「グルジア!」って言うと怒られるかもよ。
ただ、「ジョージア」ってネットで検索するとコーヒーのジョージアとアメリカ合衆国ジョージア州がヒットするので気を付けてね。
それはそうと、ジョージアってなにがあるの?
・・・もちろん、知らん!ならば、行ってみよう!
素晴らしきアルメニアを存分に教えてくれた大好きなVard家とお別れ。
ジョージアの首都トビリシに向かうべくバスターミナルへ。
手招きされて、ミニバスに乗車。
トビリシまで6500AMD(1820円)。
AM10:00出発!
荷物検査はキチンとあったけど、ビザの必要もないのでイミグレーションはあっという間。
バスがまだ国境越えて無いみたいなので、とりあえずイスに座って待つ。
同じバスに乗っていた旅行者カップルも近くにいるので安心。
待つ。
待つ。
とにかく待つ。
・・・
どれほどの人と車の国境越えを見届けただろう。
私のバスが全然来ないんだけど!!
1時間以上待ってるんだけど!!
その間、ニヤニヤしながら「チャイナー!チンチョーン!」って言ってくるヤツがいた。一人で通過した時は何も言えないくせに、わざわざ仲間を引き連れて何往復もして来る。
普段なら無視するんだけど、ちょうどヒマしていたので、ニヤッと笑って目を見開いてその姿をずーっとガン見して追った。
「コイツ、やべえぞ!」みたいな空気になる。我ながら気味が悪いと思う。
けど、この撃退法、相手の反応面白いし効果あるし、オススメ☆
そんな遊びも長くは続かない。その時、カップルの2人が動き出した。
バスが来た!
バックパックの検査を終えて、バスに乗りこむ。1時間半も待ったぞ。
しかし、様子がおかしい。出発する様子がない。
うーん、困った。
カップルさんが運転手と話しているが何語かさっぱり分からん。
カップルさんが話を理解したようなので声をかけてみた。
「バスの乗ってたおばさんが、販売目的のリンゴを大量に持ち込んでいて税関で捕まってたんだ。そこでモメて収集が付かなくなってしまっていたんだ。おばさん諦めたみたいだけど、今度はそこの荷物検査でひっかかってるんだ。」
ぐぉぉぉらぁぁぁー!!よくも巻き込んでくれたなぁ!!
「俺たちは今夜クタイシから飛行機でポーランドに帰らなきゃいけないんだ。間に合うかあやしいよ。」
「・・・ポーランド人?ちょ、アルメニア語もしゃべれんの?」
「いや、ポーランド語でしゃべってたんだよ。似ているから大体は理解できるんだ。」
恐るべし、類似言語。
バスの乗客全員の冷たい視線を浴びて噂のおばさんが乗ってきて、ようやく出発。
リンゴばあさん、許すまじ。
ここから1時間ちょっとでトビリシのバスターミナルに到着、タクシーと一戦闘。10GEL(630円)で決着。
「ドラムでも払えるぜ!」って気前の良いこと言ってくれる。手持ちのアルメニアドラムをジョージアリラに換金した意味なかった。
予約しておいたTobilisi room hostel&toursに向かう。PM17:30。
一泊12GEL(756円)。なかなか快適な宿。
テンション高いお姉さんスタッフと愛想の悪いお兄さんスタッフはどうもデキているよう。
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