〈2014.09.28 アルメニア・エレバン郊外 その1〉
タクシー貸し切りで遠足です。Vardとアメリカ人ジェームズの3人で。
このアララト山の絶景を背景にたたずむのは”ホルヴィラップ修道院”
晴れてたら、それはそれは絶景でしょう。
むかしむかし、キリスト教の布教を頑張っていた聖グレゴリウス(以下グレちゃん)。アルメニアにて史上初のキリスト教国教化を実現したすごい人なんだけど、実はこの修道院に幽閉されていたらしい。
彼のパパは昔アルメニア王を殺害した過去があったのです。
「そんな悪党の息子は閉じ込めてしまえ!!」ってことになってしまいました。
グレちゃんは暗い監獄の中に投げ入れられるパンで生き延びていました。
ちょうどその頃に王様はある女性に求婚していました。しかし、断られちゃったので王様は怒って女性を殺したんだって。
それを機に病気になってしまいキリスト教にすがり始める。グレちゃんを解放したことで体調は改善し、キリスト教を国教化したそうな。
グレちゃんが幽閉されていた監獄は一方通行のハシゴで降りられる。
目の前に見える柵の向こうはトルコ。
ピョンっと簡単に飛び越えられそうなんだけど、アルメニア-トルコの国境は開かれていない。100年前に起きたアルメニア人大量殺害の過去があるからだ。
「ジェノサイド同様の大虐殺だ!」と主張するアルメニア。
「違うし!ジェノサイドと違うし!」と主張するトルコ。
EUが間に立って決議を促してるようだけど、主張は平行線。
歴史問題って根深い。
アルメニアに来なかったらこの事実は一生知らなかっただろう。
・・・つづく
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