〈2014.08.31 インド・ジョードプル その1〉
かゆい、かゆい・・・あーーーかゆい!!!
Anil Sunrise Guesthouseに滞在中の私。朝起きると身体が痒くて大変!
なんと?!腕に小さい赤い点が!あ、脚にも!お腹にも!背中にも!?南京虫じゃないのは唯一の救い。なーんだダニか。
宿のオーナー、アニールさんは顔はイカツイが気配りができるとても親切な人。だから本当はジョードプル滞在中ずっと泊りたかった。しかし、ダニベッドで明日を迎えることは避けたい。今夜過ごす場所は私にとって重要なんです。
誕生日の朝、かゆい、かゆい・・・(´・ω・`)で苦しむのはイケてない!
一人ぼっちで何の予定もない私。せめて・・・えぇぇい!少しくらい贅沢だ!と1泊600R(1020円)の部屋を予約。私にしては驚きの決断。
「あのさ、アニールさん・・・」
「ほら、新聞見て。首相が日本に行ってるんだよ!彼は立派な人でインドのみんなは彼が大好きなんだ!ラジャスタン州のトップも彼の政党と同じ人に代わったから、これからのインドはアツいぜ!」
「えっと、今日も泊まるって言ったけどさ、朝起きたら痒くて死にそうだったんだよね。申し訳ないけど他の宿に移るね。」
「それは大変だ!部屋を変えてあげるよ!400R(680円)の部屋しか残ってないけど。」
「もう別の宿予約しちゃったんだ。ごめんね。」
つまんなそうなアニールさんの表情に後ろ髪引かれながら、目的地を目指す。
その道中で通り過ぎた宿、「ニホンジン!ヤド、ココ、イイヨ!チキュウノアルキカタ!」
ダイアモンドゲストハウス?日本人宿なのか?地球の歩き方を所持していない私にとってその売り文句はナンセンスだ。
「オクジョウ、レストラン!タンドリーチキン、オイシイネ!」
・・・ピクッ。
タンドリーチキンだと?食い物で釣ろうったって・・・「じゃ、後で来るね!」・・・ま、釣られちゃうんだけどね。
非常に見つけにくいKesar Heritage Guest Houseに到着。なかなかスタッフが登場しない。しばらくして登場したもののオーナーしかチェックイン業務ができないと。とりあえず部屋に向かう。アニールさんには申し訳ないが、格段に建物・部屋の質は上だ。
トイレとシャワーが部屋にある!バスタオルがある!トイレットペーパーがある!
屋上から見えるこの街のハイライト、メヘラーンガル砦が背後にそびえます。
どこの宿も屋上はレストランになってるんだけど、ここの宿の屋上で働く青年たち、なんか感じ悪い。朝食をここで食べる気にはならなかった。
フラフラ歩いてると、スパイス屋さんのおっちゃんが通行妨害。スパイス欲しいけど、今は買えないの!
ラッシーで腹ごしらえしたら、メヘラーンガル砦を目指して探検!
ブルーシティと呼ばれるジョードプルの街並み。なぜ青になったのかは諸説あるが、砂漠の入口であるこの街の暑さは凄まじい。普段水分をほとんど取らない私でも水をソッコーで飲み干してしまう。だから、青だと気分的に涼しくてイイネ!
しかし、道が細くて分かれ道も坂道も多くグネグネ入り組んでいて・・・
アレ?ココハドコ??
って言うドキドキ体験が容易にできるのです。脱出ゲームみたいでクールだね!
リキシャに「どこに行くんだい?」って絡まれるんだけど、真面目に分かりません。
だけど、「迷子です!」なんて口が裂けても言えません。カモと自己申告してるようなものじゃん。
親子連れとすれ違いざま、「さぁ、写真を撮るんだ!」と少年。なぜ、撮ってもらう側が上から目線なんだ?!
かなり歩いてる。マジでココどこなんだろう。
ってかあんなにドカーンとそびえてる砦なのに何で着かないの?ってか、なんで迷っちゃてるの?もはや建物に阻まれて砦見えないし・・・
戻ることも出来ないんじゃないかと不安になったころ、ガネーシャ様と遭遇!
たーすーけーてーーー(´Д⊂ヽ
彼女たちに聞いた私は愚かだった。ヒンディー語分からんわ!
ワチャワチャしてたら中からおっちゃんが登場。「砦は真っ直ぐ行って右だ!」と教えてくれた。
さらに、夕方18:00からガネーシャ様のお祭りするからおいでって。さんざん迷った挙句に辿り着いたこの場所。また戻って来れる自信は全くないが約束してしまった。
途中、彼らに道を阻まれ、カメラを奪われ時間ロス。カワイイから許す!
言われた通り来たよ。でも、あれ?砦が見えないんだけど?正直、砦を目指すことより無事に戻れることが私にとっての最大のミッションになっている。
さらに進むと何かの入口っぽいゲートを見つけた。でも、ヤンキー達がたむろってる。
行くか?行かまいか?・・・いーかないっ!
回れ右をして歩き出したら、ヤンキーが「ちょいちょい!」と呼び止めてきた。
げ・・・私何かしましたか?メンチ切ったとかの言いがかりはよしてね。
「入口ここ!ここ!!」
・・・良い人たちでした。
でも、なんか違う。人が少なすぎる。ここ、正規ルートじゃないよね?
ずっと先に続く坂道をグングン上ると人が増えてきて、入場口に辿り着いた。あ、つまり相当遠回りしてきたわけね。もう疲れたのでこれから砦を観光する気にはなれない。
目に見えるアスファルトの道が帰り道に続いてると確信した私、歩き出す。車やリキシャはガンガン走っているが歩いてる人なんていない。帰ることに必死すぎて手段を考えてない。
歩き続けると階段を発見。ここからの見晴らしで目的地を見極め降りる。
だんだん見たことある景色に変わり、無事帰還。脱出成功!
タンドリーチキンのおっちゃんの相手をする気力はなく、宿に帰って屋上でごはん。
スパゲティ120R(204円)を注文するなんて私らしくない。
この屋上にてオーナーに遭遇。なんだか感じ悪い人だった。アニールさんが恋しいよー。
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