〈2015.01.20 ペルー・プカルパ→サンフランシスコ村〉
リマから20時間プカルパという町にやって来た。
アヤワスカを掌握するシャーマンを求めてはるばると。
バスターミナルでトゥクトゥクを拾い、ボート乗り場へ向かう。
目的の村には何もないと予測して、乗り場付近の市場で水とパンとバナナを購入。
こんな遠い田舎に観光客なんてほとんど来ないだろう。
歩いてるだけなのに、この旅一番くらいの注目度です。
あらゆる方向から「チーナ!チニータ!!」と叫ばれます。
私は疲れていました。
20時間もバスで大人しくしていたんだもの。朝も早いし若干ご機嫌ナナメです。
いつもなら「チーナ攻撃」はシカトを貫いていました。
しかし、不機嫌なので珍しく反応してみることにしました。
男1「チニータ!!(ニヤニヤ)」
あり「あら、チニータってどういう意味かしら?」
男1「チニータはコレだよ!(両手で目じりを伸ばし細目にする)」
あり「で?それがなに?」
男1「えっ・・・いや、だから、ほらこうでしょ?」
あり「それをしてどうするの?楽しいものなの?」
男1「いや・・・だって、チーナは・・・えっと。」
あり「私は全然楽しくないんだよね。初対面だよね?失礼だと思わない?」
男1「・・・」
あり「謝りな。ちなみにキミより目は大きいから。」
男1「ごめんなさい・・・」
男2・3「ケラケラ!(男1を指さして笑う)」
あり「おい、外野2人!なに笑ってんだ。オメェらもだよ。」
男2・3「・・・ごめんなさい。」
あり「よし。」
中南米で数え切れないほど出会うチーナ攻撃に真面目に初対応。
チーナ攻撃に嫌気がさしている日本人の方はお試し下さい。
サンフランシスコ村までは川を上ります。現地人御用達ボート3PEN(118円)。
ボートに揺られること1時間。
村の入口に到着。
シャーマン、どこーーーーー????
第一村人によると「ずっとまっすぐだ!」とのことらしい。
心配になるくらいずっとまっすぐ進む。
この間、「マジで来ちゃったよ。一人で来ちゃったよ。コワイよ。」と後悔の念が渦巻く。
お!まっすぐ進めば本当に着いた!
「たのもー!!」
小屋が点在する広い敷地に辿り着いたがどうすればいいか分からない・・・
見つけた人影に「シャーマンどこ?!シャーマンシャーマン!!」とアホの一つ覚えみたいに伝える。
ひとまず部屋に案内されてシャーマンが来るまで待ってろとのこと。
一人小屋。意外に快適そう。
数十分後、シャーマンのお出まし。
男「やぁ、君がアリサかい?セレモニーに参加したいと聞いたよ。」
あ「どうもこんにちは。2日セレモニーをしようかと。で、シャーマンは?」
男「シャーマンは私だよ!」
あ「・・・(;゚Д゚)!!」
どこからどう見ても、やや腹の出た普通のおっちゃん。
Tシャツ半パンに陽気なハット・・・
シャーマンのイメージ完全崩壊。
シ「3日続けてセレモニーをしたから疲れているんだよ。だから今日はお休みだよ。」
あ「そんな!そこをなんとか!2日しかいれないんだもの!!」
懇願の成果が実り、今日明日とセレモニーをしてくれることになった。
・・・手ぇ抜くなよ?
セレモニー代2回200PEN(7860円)と宿泊2日分50PEN(1965円)をお支払い。
「ちょっと高いよね。」とぼやいたら「これが相場だぞ!偽物シャーマンだっているんだからな!」と怒られた。
セレモニーは夜21:00。
16:00にサウナをするとのことで適当にヒマつぶし。
なんもない。
なんもすることない。
ベッドの上で天井を眺めながら自分の旅、自分の過去をを振り返る。
それが、ここに来た理由。
夕方、シャーマンのサポート役的な人からサウナに呼ばれる。
薬草を煮立てた熱々のお鍋と一緒にテントに入る。
渡された太い棒を使ってテント内で自分でお鍋をかき回す人力方式。
じんわり汗をかいてきた頃に外に出て、薬草漬けの水を頭からぶっかけられる。
冷たいよ!!心臓止まるわっ!!
「セレモニーまでそのままでいてね。洗い流しちゃダメだよ!」
・・・草まみれ(´・ω・`)
草くさい。
早くセレモニーの時間になれ!
・・・あ、いや、でもちょっとコワイからまだ時間にならないで!
電気が全く通ってないので19:00にもなれば周囲は漆黒。
永久に目が慣れないんじゃないかというくらいの闇。
アヤワスカという秘薬の存在を知ってから6年。
ついに手の届くところに来た。
シャーマンはどんな世界を見せてくれるんだろう。
覚悟を決めよう。
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