〈2014.10.19 ルーマニア・シギショアラ〉
そもそもドラキュラってなんなのさ?
Wikipediaによるとドラキュラとは小説の登場人物の名前だそう。
そのモデルとなったのが15世紀のワラキア公ヴラド3世と言われている。
ヴラド3世は「悪魔の子」という意味合いを持つ「ドラキュラ」というニックネームをゴキゲンで使っていたらしい。
ドラキュラと言う名の悪魔が人の血を吸い恐怖に陥れる。そのインパクトから、「ドラキュラ=吸血鬼」が世界中に定着していったのね。
恐怖の象徴たるドラキュラさんの故郷シギショアラは彼のイメージ度返しの呼称を持っている。
「ルーマニアの宝石」
ため息が出るほど優美な呼称!
職人文化が栄えた城塞都市として世界遺産にもなっています。
宿のある新市街から歴史地区の旧市街までは結構な距離。
新市街はほとんどが住宅なのに人がいない。
ルーマニア人も大好きなおやつ。いつも行列のgigi。
ふわふわチュロスにチョコやジャムが包まれていてオイシー!
メインたるスポットは小高い丘の上。
そのメインの下に広がるのは公園やレストランやカフェ。
坂道をえんやこら登って最初に目に入るのがこの時計塔。
今も現役のからくり人形たちがシギショアラに時を告げています。
時計塔をくぐり抜ければ広がる中世の世界。
その中央には天使がいました。
こんなにメルヘンで麗しい街なのですっかり忘れてたんだけど。
広場を背に左にグングン進めば空へと続く階段が。
その先にあるのは、正か悪か。
学校でした。たぶん正のほうです。
他にも教会や墓場があったりと、シギショアラの庶民的な歴史を感じられる静かな場所でした。
この高台から見る景色は最高!
なんてメルヘンなんだ・・・
妖精が出てきても受け入れられる自信がある。
石畳の路地を歩いて周りを見渡せば、どこもかしこも色彩に溢れている。
絵を売るばあちゃんが絵になる光景。
ちなみに、この左隣には普通に素通りしちゃうほどの普通のレストラン。
あぁ、それね、ドラキュラの実家だから。
観光地としての華やかさもあるけれど、印象的なのは穏やかな地元の人々の日常。
シギショアラの1日が終わる。
まさに宝石。
恐怖、暗闇、悪魔・・・?
こんな素敵な街で育ったドラキュラたるヴラド3世が良いヤツにしか思えなくなっている。
この記事を書くことがドラキュラの営業妨害になりませんように。
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