〈2015.02.06 ボリビア・ウユニ〉
ガッタガタの道を乗り越えてラパスから11時間ほどでウユニの町に着いた。
ウユニはとっても小さな町。端から端まで歩いてあっという間。
宿探し自体は簡単。だけど、ドミトリーという概念がない上、ウユニ塩湖人気に天狗になってるため価格が問題。
ツインルーム100BOBのところ、「使うの1ベッドだけだから!」と懇願して半額の50BOB(860円)で決着。
翌日にするつもりだったウユニ塩湖へのツアーだけど、ツアー会社にたむろっていた人々の話では昨夜十分な雨が降ったので絶好の鏡張りコンディションだろうとのこと。
ならば、サンセット+星空ツアーに参加しようじゃないか。
日本人御用達の穂高ツアーで募集していた、15:00~22:00のツアーに便乗。
だいたい7人で1つの4WDをシェアするシステム。一人当たり130BOB(2235円)。
メンバーは日本人大学生3人、香港ガール2人、ペルーで出会った旅仲間と私。
車に乗り込み、まずはレンタルの長靴選び。
40分ほど車を走らせると、お土産屋さんに連れて行かれる。
天気はいいが、風が強い。
近くにあった水面が風で波立っていて不安。
ついに!ウユニ塩湖!
交代制で車の上に乗せてもらう。
車の疾走感ハンパない。最高に気持ちいい!
水が溜まってない真っ白な塩の地面に映し出される影法師。
だんだん陽が暮れてきた。
「ねぇねぇ、ドライバーさん。そろそろ鏡張りが見たいんだけど・・・?」
「大丈夫!もうちょっと待って。」
・・・15分後。
「太陽が沈んじゃうよ。」
「昨日はこの場所に十分な水があったんだ。今日は…おかしいな。」
「・・・」
日中の気温が高かったこと+風の強さで雨水が蒸発したらしい。
さらに走ること10分・・・
「あ、あった!!」
「うぉぉぉぉおお~~~~!!(全員拍手喝采)」
大きな雲に阻まれてしまったけれど、風で波立ってしまっているけれど・・・
写真では飽きるほど見てきたウユニ塩湖。
プロが撮影する写真は確かにウットリするほど綺麗だった。
だけど、やっぱり自分の目で肌で知った本物の感動には到底及ばない。
信じられないほど美しい絶景が目の前にある事実だけがその理由じゃない。
いろんな出会いとプロセスを経て、すべてが繋がったことでこの最高の場所に立っていられる奇跡こそが感動だから。
こういう瞬間があるから旅って止められないんだよね!
太陽が消えてしまったらあっという間に極寒となる。
持ってる服を全て着てモコモコになっても全然ダメ。
それでも出来るだけ長くこの空間に包まれていたくて外で耐える。
自分は上手にできないのでドライバーさんにおねだりして何度もやり直しさせ、完成させた力作。
ある程度のスペイン語力と色目使いでラテン男子は簡単攻略。
そんな遊びをしているうちに夜空は満天の星空で輝いていた。
旅の中でたくさんの美しい星空を見てきた。
フィジー、オーストラリア、ネパール・・・どれも圧巻だった。
それと比較してもウユニは天と地の両方で輝いているんだから、頭一つ飛び抜けるわ。
もう、アッパレ!!
首が痛くなるほど上を見上げていたところ、遠くの山の向こうがずいぶん明るいことに気が付いた。
町?いや、それにしては明るすぎるか。
仲間たちの頭上に【?】がいっぱい浮かびまくる。
月!!
標高が高いせい?月が現れる時間が遅いおかげで神秘的な光景に巡り合えた!
感動で泣きそう・・・
星空を綺麗に見るため、新月の日に合わせて多くの人が訪れるウユニ塩湖。
だけど、だけど!
月、めっちゃ良いから!
昇ってくるの遅いから、星空も十分に楽しめるから!
思いがけない自然界のサプライズプレゼントに胸が熱くなって鼓動の高まりが止まらない。
もっと知りたい。
違う表情のウユニ塩湖が見たい・・・♪
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